「大人に必要な100枚のアルバム」(1)マイルス・デイヴィス | m.$.t.k.のなに読んだ、なに聴いた #35
はっきり数えたことはないが、うちにはたくさんの音楽記録メディアがある。CDだけで言っても、随分前に一度断捨離を経ているからだいぶ枚数は減らしてはいるのだけれど、それでも1000枚ぐらいはたぶんある。なかなかの量だ。いったいいくら使ったのか。考えたくもない。場所もとる。容積で考えると住宅ローンの何十分の一かがこれらの音楽メディアの保存のために費やされているような気がする。
はっきり言ってこんなに持ってなくて良い。100枚もあれば充分すぎるだろう。30枚でも、10枚でも足りてしまうかもしれない。そう、スマートな大人として生きるならモノは少ないほうが良い。ごちゃごちゃと溜め込んでいるのは幼児っぽい。
じゃあ、100枚のアルバムを選ぶとしたら。スマートな大人として生きるのに必要なアルバムを100枚選ぶなら……俺はなにを選ぶのか。そもそも大人に必要な音楽ってなによ、って話なのだが、そのへんもひっくるめた思考のプロセスをこの連載では書いてみたい。俺も2025年には40歳になるので、こんな構えでモノを書いてもいいだろう、みたいな気分になってきてもいるのだ。
この連載をプリンスに捧げる。アルバムって覚えてる?
この記事は無料で続きを読めます
- 復帰後のマイルス = 大丈夫な感じがしない
- エレクトリック期のマイルス = 若者の音楽
- 『Kind of Blue』はなにを代表しているのか
- 完璧にニートなアルバム
すでに登録された方はこちら